出生前診断の一つであるNIPTは、検査精度が非常に高いことから、イギリスなどでは妊婦全員がNIPTを受けられる体制が整っています。
一方、日本では倫理上の課題があるとの理由で、かかりつけの産婦人科では受けられるようになっていません。
著者は、今まで無認可のNIPT施設で検査を2回実施したことがあります。
その経験を踏まえてですが、NIPTは皆さんが受けるべき検査だと思っています。
今回は、NIPTを受けないと後悔するかもしれないというテーマで解説していきます。
・NIPTを受けるべき?
・NIPTってどうやって受けるの?
これらNIPTに関する疑問を解決していきます。
NIPTを受けないと後悔する3つの理由【出生前診断を受けよう】
NIPTを受けないと後悔する3つの理由は以下の通りです。
・検査は一日、子育ては一生
・NIPTは母体・胎児へのリスクは無く、検査精度が非常に高い
・出産までの日々を安心して過ごすことが出来る
イギリスなど諸外国では、胎児の状態は出産前に知っておくべきリスクとして考えられおります。
NIPTは、妊婦の知る権利として広く普及しています。
NIPT検査を知らずに出産すると、後悔する可能性があります。
胎児に疾病があると知って出産するのと、知らないで出産するのでは、その後の覚悟が変わってきます。
具体的に、NIPTを受けないと後悔する理由を解説していきます。
検査は一日、子育ては一生
著者がNIPTを勧める一番の理由は、「検査は一日、子育ては一生」だからです。
NIPTの検査は、無認可施設であれば採血だけなので、たった一日で終わります。
(認可施設は3回の来院が必要)
一方で、出産後の子育ては一生続きます。どんなに大変でも逃げ出すことは出来ません。
たった一日の検査で胎児の疾病リスクが分かる時代になっています。
後で「何で受けなかったんだろう・・・」と後悔してほしくは無いので、迷っている方は是非受けてほしいと思います。
あくまでNIPTは知るための手段
ただこのように書くと中絶を推奨しているように思われるかもしれませんので、捕捉致します。
あくまでNIPTは出産前に胎児の状態を知るための手段です。
NIPTで提供された情報を元に、出産するかしないかは家族の判断になります。
知らないで出産するのと、知った上で出産するのでは、その後の覚悟が変わってきます。
「疾病かもしれないけど一生懸命育てよう」と決意して出産すれば、生まれてから後悔することは有りません。
著者も家族で何度も話し合って、NIPTを受けることにしました。
胎児のリスクについては生まれる前に家族で一度話し合っておいた方が良いと思います。
NIPTは母体・胎児へのリスクは無く、検査精度が非常に高い
出生前診断で思い浮かぶのが羊水検査かもしれません。
羊水検査は針で羊水を抽出する検査方法なので、流産等のリスクがあります。
一方でNIPTは非確定診断でありながら検査精度が非常に高いのが特徴になっています。
・妊婦への採血だけなので、胎児へのリスクが無い
・陰性時の検査的中率は99%以上
今までの非確定の出生前診断は、検査精度が低いのが悩みでした。
しかしNIPTがその悩みを解決してくれました。
新型出生前診断(NIPT)は感度99%と精度が高く、赤ちゃんの染色体疾患をより正確に発見することができます
https://www.genetech.co.jp/nipt/
昔と違い、リスクゼロで精度が高い検査結果を得られることが出来ます。
なので基本的には、全ての妊婦が受けるべき検査だと思っています。
(但し注意点として、確定診断のように100%を保証するものではありません)
出産までの日々を安心して過ごすことが出来る
出産までの時間をどのように過ごすかはとても大事です。
本来は子どもが生まれるのを待つ楽しい時間にも関わらず、胎児の状態が気になると安心して過ごすことが出来ません。
特に高齢出産になると、相対的にダウン症などの疾病のリスクが高くなってきます。
特に最近はSNSで、色々な情報が飛び交っています。
中には胎児の不安な情報もあります。
そういう情報に出会ってしまうと不安な毎日を過ごさなくてはなりません。
少しでも不安かもと思った方は、一日の検査で不安を解消することが出来ます。
でもどうやってNIPTを受ければ良いのか?
NIPTは日本医学会・日本産婦人科の方針で、「妊婦には積極的にNIPTの情報開示をしない」ことになっています。
これは倫理的な課題があると考えているからです。
しかしそれが原因で、かかりつけの産婦人科ではNIPTに関する正しい情報を得ることが出来ません。
そこで具体的なNIPT検査を受ける方法をご紹介していきます。
NIPT検査施設には認可施設と無認可施設がある
NIPTは日本医学会・産婦人科学会の方針で、「条件を満たした人のみ」認可施設で検査を受けることが出来ます。
認可施設とは、日本医学会・産婦人科学会が、「NIPTのサポート体制が整った病院」として認定している施設を指します。
認可施設で検査を受けるためにはいくつか条件があります。
・ 胎児超音波検査で、胎児が染色体数的異常を有する可能性が示唆された者。
・ 母体血清マーカー検査で、胎児が染色体数的異常を有する可能性が示唆された者。
・ 染色体数的異常を有する児を妊娠した既往のある者。
・ 高齢妊娠の者。
・ 両親のいずれかが均衡型ロバートソン転座を有していて、胎児が 13 トリソミーま たは 21 トリソミーとなる可能性が示唆される者
http://www.jsog.or.jp/news/pdf/guidelineForNIPT_20130309.pdf
基本は35才以上の妊婦の方のみ認可施設でNIPTを受けることが出来ます。
しかし35才未満で検査を受けたい人が多いことから、その受け皿として無認可の施設がNIPT検査を実施しています。
詳しい内容は以下の記事をご覧下さい。
どのNIPT施設を選べば良いの?
NIPTを受けたい方はどの施設に行けばよいか迷ってしまいますよね?
著者のおすすめのNIPT施設は以下の通りです。
・35才以上の方は、近くのNIPT認可施設がおすすめ
・35才未満の方や費用を安く抑えたい方は、以下無認可施設がおすすめ
35才以上の方は認可施設で受診可能なので近くのNIPT認可施設を予約しましょう。
35才未満の方は、無認可施設でNIPTを受ける必要があります。
以下の記事でおすすめの無認可施設を紹介していますので、ご覧下さい。
■地方にお住いの方は全国との医院と提携している平石クリニックがおすすめ
■無認可施設の比較
まとめ
本記事のまとめです。
・検査は一日、子育ては一生
・NIPTは母体・胎児へのリスクは無く、検査精度が非常に高い
・出産までの日々を安心して過ごすことが出来る
本記事が、NIPTを受けるか迷っている人の参考になればうれしいです。
<参考>NIPT検査の流れ
<参考>NIPTは確定診断ではありません!
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