NIPT検査と羊水検査の違いって何?【出生前診断を詳しく解説】

NIPT検査と羊水検査の違いって何? NIPTについて

 

今日は出生前診断の一種であるNIPT検査と羊水検査の違いを解説していきます。

 

胎児の健康状態を確認するを確認することを、出生前診断と言います。

出生前診断は、超音波検査などが有名ですが、それ以外にもいくつか検査方法があります。

 

今回は出生前診断の一種であるNIPT検査と羊水検査の違いを詳しく説明していきます。

 

・NIPT検査と羊水検査の違いって何?

・二つの検査はどのように使い分ければ良いの?

 

これら疑問を解決していきます。

尚、本記事はNIPTの検査会社である、GeneTech株式会社のサイトを参照して執筆しています。

 

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NIPT検査と羊水検査の違いって何?【出生前診断を詳しく解説】

赤ちゃん

 

・羊水検査は確定診断(100%の精度)ですが、流産のリスクがある(1/300の確率)

・NIPT検査は非確定診断(100%では無い)ですが、流産のリスクがゼロ

羊水検査とNIPTにはそれぞれ特徴があります。

「検査精度」と「胎児へのリスク」が違うので、特徴をきちんと理解した上で検査に臨むようにしましょう。

 

【違い1】検査精度が違う(確定と非確定)

NIPTと羊水検査の違いは、検査精度です。

 

羊水検査=確定診断

羊水検査は、母親のお腹に針を刺して、羊水を抽出する検査です。

羊水内に胎児のDNAがあるので、100%の確率で胎児の染色体疾患を確認することが出来ます。

100%の確率なので、羊水検査のことを確定診断と呼びます。

(但し、染色体の異常だけであり、それ以外の疾病が全て分かる訳ではありません)

 

NIPT=非確定診断

NIPT検査は、母親の血液を採取して行う検査です。

通常の採血と同じなので、胎児へのリスクはありません。

 

NIPT検査は、染色体疾患を約99%の精度で判別することが出来ます。

99%という非常に高い精度ですが、100%では無いので、非確定診断と呼びます。

 

このように羊水検査とNIPT検査は、検査精度に違いがあります。

 

【違い2】胎児へのリスクの違い(流産の可能性)

もう一つの違いが、胎児へのリスクです。

 

羊水検査=1/300の確率で流産のリスクがある

羊水検査は、母親のお腹に針を刺して羊水を抽出する検査です。

 

GeneTech株式会社資料
【出典】 GeneTech株式会社   https://www.genetech.co.jp/type/

 

そのため、1/300程度の確率で流産・死産のリスクがあります

 

NIPT検査=胎児へのリスクは無い

NIPT検査は、健康診断と同じように母親の血液を10ml程度採取するだけです。

そのため、羊水検査とは違い、胎児が流産するリスクはありません。

 

新型出生前診断(NIPT)は採血のみで検査ができるため、流産・死産のリスクがなく、安全な検査です

https://www.genetech.co.jp/nipt/

 

出生前診断の流れ

羊水検査は、低い確率ですが流産の可能性があります。

そのため、通常は非確定診断を行い、疑義があった場合に確定診断を行います

 

NIPTクリニックでも、陽性結果が出た場合は、確定診断を受けることを推奨しております。

 

新型出生前診断(NIPT)は精度が高い検査ですが確定検査ではありません。

陽性または判定保留が続いた場合、検査結果を確定させるための検査(羊水検査または絨毛検査)を受ける必要があります。

https://www.genetech.co.jp/nipt/

 

いきなり羊水検査を受けるケースもある

一方で、NIPT検査を行わずに最初から羊水検査を行う場合もあります。

それはかかりつけの産婦人科の定期健診で、染色体疾病が疑われた場合です。

 

超音波検査で、胎児の首の後ろにむくみがあるほど、ダウン症の発生頻度が高くなると言われています。

 

妊娠初期の胎児超音波検査、出生前診断で重要なものがNT(nuchal translucency)と呼ばれるものです。 日本語で「胎児後頸部浮腫(透明帯)」と呼ばれ、赤ちゃんの首の後ろに形成される薄く水分がたまった(浮腫)部分のことです。

この部分が厚くなっていることを「NTの肥厚」といいますが、1992年にNTの肥厚が高度であればあるほど、ダウン症の発生頻度が高くなるという研究結果が報告され世界中でスクリーニング検査の一つの方法として活用されるようになってきました。

http://san-kiso.com/sannka/syu-eko.html

 

いきなり羊水検査をするもう一つの理由は、NIPT費用が高額だからです。

羊水検査とNIPT費用両方を負担するのが難しい場合にも選択肢になります。

 

いずれにせよ羊水検査は、かかりつけの産婦人科で相談した上で決めるようにしましょう。

 

まとめ

本記事のまとめです。

 

・羊水検査は確定診断(100%の精度)ですが、流産のリスクがある(1/300の確率)

・NIPT検査は非確定診断(100%では無い)ですが、流産のリスクがゼロ

 

出生前診断を受ける場合は、検査の特徴をきちんと理解した上で受けるようにしましょう。

 

NIPT検査を受ける場合は以下の記事に各クリニックの比較をしておりますので、参考にしてみて下さい。

 

  

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